ステロイド不足?突然の足のしびれ

ギリギリまで病気をカミングアウトせず、やっと日本の家族に打ち明けた私。

その後の、姉から返信はこのようなものでした。

①周りの皆さんにも支えてもらって、本当に有難い。
それはほうじ茶ラテの今までの頑張りがあったとも思う。

②こちらで動けることがあったら、どんどん言って欲しい。
決して、遠慮はしないで欲しい。
市役所や学校、病院など、代理で済む話だったらこちらでする。

有り難さ、申し訳なさと共に、ここに至るまでの自分を認めてもらえたことが本当に嬉しくて、身も心も癒されていく思いでした。

次回、Ting先生のクリニックを予約している10月16日、受診後に、日本の病院を予約する流れになり、それに向けて、日本の学校への転入準備や、シンガポールの学校の退学続きを進めていきました。

運命の10月16日

そして、当日のTing先生のクリニックには、日本の血液内科の先生に付き添いで来ていただく事となり、主人と通訳のLさんにも来てもらうという、万全の態勢で臨んだのでした。

通訳のLさんは、日本人の先生を受診した経緯を知らなかったので、事情を話すと、何でですか!と怒ったように責められました。

Ting先生は、大勢のギャラリーを前に、明らかに私一人の時とは態度が違う…(笑)というか、非常に丁寧でちゃんとしていました。

日本人のH先生が、流暢な英語で色々説明してくださり、私が日本で治療したい旨を伝える事が出来ました。

シンガポールでは専門医が分かれているので難しい検査や治療法などもあり、Ting先生は、それがいい、それがいいと快諾、あっさりと日本での治療に向けて動くこととなりました。

そして、ステロイドは20ミリ→40ミリに戻してもらいました。

突然の足のしびれ

その夜のことです。帰宅してホッとし、食後にラムレーズンのアイスを食べながら、主人とソファで話していた時、突然、左足の外側、ひざ下からくるぶしまでに強いしびれを感じました。初めての感覚でした。

「お、お、お、しびれてる!しびれてる!」と動揺し、よく普段しびれを取るときの仕草で、バンバンバン、と手でふくらはぎや膝の裏をを叩きました

普段のしびれなら、それで消えて行きます。

しかし、しびれはその後も消えず、ずっと残ったのでした。

初めての症状に動揺、強い不安に襲われました。

ラムレーズンアイスの、ラム酒がいけなかったのかな…?などと思い、食べるのを中止したのですが、後から聞いてみたところ、そうではなさそうでした。

ステロイドの量が足りてないまま、ひと月も過ごしてしまったのがいけなかったのか…、あと1日、早く受診できていたら…

ホッとしたのも束の間、激しい後悔…

帰国する9日前でした。

家族に病気をカミングアウトする

身内に病気のことを伝える

2017年10月8日、ようやく、私は日本にいる身内に病気のことを告白しました。

義理実家には、主人の口から伝えてもらっていたのですが、なぜ、ここまで身内(実母と、母の近くに住む実姉)に伝えるタイミングが遅くなったかというと…

①母が極度の心配性である(何事も悪い方向に考える癖があり、まだ病名もわかっていないうちから早々と知らせるのは避けたい)

②9月にその母が喜寿を迎えた(お祝いを送ったばかり)

このような事で悶々とした日々を送り、なかなか言い出せないまま、時間が過ぎて行きました。

しかし、日本に帰国すれば、実家に身を寄せ、さらに娘を近くの小学校に通わせるのは必須。お世話になる事がわかっていて、お願いしなければならないのに、いつまでも言わない訳にはいかない…。

そして、ようやく姉に下記のような相談のメールを送ったのでした。 “家族に病気をカミングアウトする” の続きを読む

ステロイドの副作用?視界が白く塞がれる②

タクシーの中で症状

週明けの10月3日、セカンドオピニオンを求めて、再び日本人の血液内科の先生を訪ねました。看護師のIちゃんも付き添いで来てくれました(涙)

行きのタクシーの中で、再び、左目の視界が白く塞がれるあの症状が!

Iちゃんに、「今、左目に症状…出て来た」と伝えると、

「はい、今から測るね」

さすが看護師、冷静に時計を見て時間を測り始めました

目を閉じて、呼吸を整えながらしばし待つ。「あ、見えて来た」 やはり、きっかり5分ほどでした。

日本への帰国を決意

先生の意見としては、好酸球増多症ということを踏まえ、他の病気の可能性を潰していくために、日本で検査をする必要があるとの事でした。

例えば、骨髄検査が必要な場合もあり、シンガポールでの検査治療は医療システムの便宜やコスト(保険)の面でも難しいからです。もちろん、言葉の問題も常にあります。

「先生だったら、どうされますか?」というIちゃんの問いに、

「私だったら当然、帰る。だって病気なんだもん。」と先生。

一刻も早い帰国の意志を後押ししてくれた言葉でした。

そして、水面下では、日本に先に帰国した友人が、知り合いの女医さんを通じて、東京のJ医院という血液内科膠原病内科のある病院にあたりを付けてくれていました。(涙)

2週間後の10月16日に、Ting先生の診察を控えていましたが、その時に日本に帰国して治療する旨を伝えようと決意しました。

やはり眼球に異常はなし

翌日10月4日、救急で診てもらったローカルの眼科の先生を再び訪ねました。Ting先生のクリニックと同じビルに入っています。

救急以上に、色々と検査をして、私の目(どアップ!)のカラー写真と診断結果などを出力してもらいましたが、やはり、眼そのものには異常なし…。

「やはり頭痛か、ステロイドの副作用によるものかもしれない

と言われました。

しかし、今にして思えば、ステロイドの副作用というよりも、ステロイドが足りなかった、ステロイドを急激に減らされた事による症状であった可能性が高いと思っています。

ちなみに、この眼の症状はその後、Ting先生を受診する前日の10月15日まで、計15回にわたって続きました。ステロイドを元の量に増やしてもらった16日以降は、症状は出ていません。もし、受診でステロイドを増やしてもらわなかったら、その後も続いていたでしょう。

PTAの役員選挙を免除してもらう

少し前の9月下旬頃、Iちゃんから、「学校のプリント見た?すぐに免除申請して!」とメールをもらいました。

PTAの役員選挙のお知らせでした。

本来なら、うちは子供一人なので、役員に選ばれる可能性が高い事になります。

申請して免除対象になるのは、フルタイム勤務、妊娠、病気の場合など。

私の場合、免除してもらうにはPTA所定の用紙に、医師に診断書、つまり病名を書いてもらうことが必要でした

まだ病名わからないよね、どうしよう?」と言うと、

「医者には、「〜疑い」って言う便利な言葉があるんだよ、大丈夫!」と言う、Iちゃんの心強いお言葉。

早速、プリントにあったPTA役員さんの連絡先にメールをして事情を伝えると、翌日、娘が「所定の用紙」を持ち帰って来ました。

そして、最初にお世話になった日系病院に電話をかけ、受付に事情を説明し(普段はあまり無いことなのか、明らかに戸惑っているようでしたが…)、担当の先生に伝えてくれるようにお願いしました。「どのようなものか見て判断するので用紙のフォーマットを送って下さい」と言われ、メールで用紙を添付して送りました。

すると翌日、先生から直接電話がかかって来て、一筆書いてくださるとの事!(感涙)

眼科を受診したのと同日10月4日、病院に行き、先生に会うと快く「好酸球増多症の疑い」と書いていただきました。本当にありがたかったです…

こうして、PTA役員に選出されてしまう事態は逃れました。

しかし、結果的には、PTAの役員決めを経験することのないまま、2週間後には娘を退学させて緊急帰国する事になるのでした。