ヌーカラ治療でステロイドゼロへの道!その③心膜炎の発症でいったん休み

2020年8月、1月からすでに6回のヌーカラ注射を受けた状態で定期検査に訪れた。

好酸球数は、前回42→38に。ほぼ横ばいだが、ステロイドを飲んでいないのに、増えるどころが若干下がったのはすごい事である。

時々、夜寝る前にくしゃみ鼻水が出たりするのと、便秘薬(酸化マグネシウム)を飲んでいても油断すると便秘になりがちなことを除いては、

①体力、筋力も付いてきた

②足のしびれもほとんどなくなった

と、体調は良好であった。先生には、「ステロイドなしでも大丈夫という太鼓判を押そう」と、CT検査の予約を取るように指導された。その後、7回目のヌーカラを打って帰宅。

9月、好酸球数は前回38→70とやや上がる。先生によれば、これはブタクサという秋の花粉の仕業だろうとの事。

自覚症状としては、相変わらずやや便秘気味だが、全体的にさらに体力、筋力が付いてきた。結果、運動量が上がり、それに伴って食事の量も若干増えてきたかもしれない。

ヌーカラ注射9回目、ペンタイプの注射に変更

10月、花粉によるアレルギー症状は治まってきたが、食事量が増えたせいか胃もたれが起きたり、ものもらいで目が腫れたりした。検査当日の朝は、歯磨きの際に少しえづいて吐いた。

また、運動量が増えたせいか、背中、肩、腰などに筋肉痛が起こりツラくなってきた。湿布のモーラステープをもらって対応する。

しびれは、今までしびれていた場所から移動したような感じで、これも運動量が上がったためか。

CTの結果が判明。甲状腺に1センチくらいのアデノーマ(腫瘍)があるとの事で、再検査することになった。ステロイドの仕業で今までモヤモヤして見えなかったらしい。

石灰化がないので、おそらくは良性だろうが、甲状腺がんなどの可能性を払拭するために念のため検査する、とのことだった。

そして、9回目のヌーカラ注射。今回からは、ペンタイプ(薬液を溶かさずにそのまま打つ?)に変更になり、注射時間が今までの数十秒→数秒と、大幅に短縮された!

ペンタイプのヌーカラ注射は、差し込む時にパチン!とホッチキスのような音がする。場所はいつも通り、左の二の腕。注射の痛み自体は、差し込みの時にいつも通りか、プラスαはあった。

心膜炎を併発し、ヌーカラ治療いったん休み

別記事にも書いたように、11月は発熱し、ウィルス感性による心膜炎+心筋炎と判明し入院

10日間の入院後、無事退院。心電図は、心筋梗塞か?と思うような動きもあるが、まぁ様子見で良い。心臓の腫れもひき、コルヒチンという炎症を抑える薬を自宅で内服することになった。

そんなわけでこの月はヌーカラ注射もいったん休み。翌12月に続きの10回目の注射を受けた。

急性心膜炎:ウィルス性か、膠原病の合併症か?

3年ぶりの入院、お懐かしの膠原病内科の病棟。
発熱病棟にいた時は、全くと言っていいほど食欲がなかったのに、一般病棟に移ったとたん、ほぼ普通に食欲が回復。
1日目のディナーは鶏の照り焼き。美味しい、、、(涙)
あとで具合が悪くならないように、念のため少し残したものの、回復傾向を感じて嬉しかった。
食事が終わった頃、定期外来での担当医の先生が、部屋に入って来た。

私は、久し振りに「顔見知り」の顔を見て嬉しく、センセー!と思わず満面の笑みになったが、先生の表情は強張っているようにも見えた。
こっちに移ったら食欲も回復して来て、ほら、食事もとれたんですよ〜と、食べかけの食事を指さすと、先生の表情は少し和らいだ。

⑴今回の心膜炎は、おそらくウィルス性のもの(4年前になったパターンと同じ)
膠原病由来のものではないだろう
⑶造影MRI検査で、心内膜の様子までよく調べる

このような見解だった。

翌日から、担当医の先生が代わり、入院中の担当医として診ていただく事になった。

免疫抑制剤(アザニン)の一時服用中止

心臓の内膜の様子までよく診るため、造影MRIの検査に向けての準備が進む。

造影MRIと、喘息との相性が悪い(危険因子となる)ため、ステロイド30ミリを、検査当日の明け方、午前4時に飲むこととなった。一度起きると眠れなさそうなパターン(涙)

さらに、ステロイド30ミリをもう一度、検査2時間前にも飲む。

今回の心膜炎は、膠原病由来のものではなく、ウィルス性だとみられているが、

⑴普段の免疫抑制剤の服用と関係あるのか?

⑵普段のステロイドの服用を中止したことなどとも関係あるか?

こう言った点を先生方は注視していきたいとの事だった。

ウィルス性だった場合(コロナもそうだが)、免疫抑制剤の服用で感染しやすくなってしまうとされる。

もっとも、私が以前に外来の先生に聞いたときは、「免疫抑制剤の使用で感染しやすくなるという、ガッツリしたデータはまだ無い」との事だったが。

ひとまず、入院中は免疫抑制剤(アザニン)の服用は中止して、様子を見ることとなった。

半年前の心臓の痛み

実は半年前、ただ一度だけ、夜中に心臓が痛くなったことがある。

ちょうど寝ようとした時に、心臓に骨が突き刺さるような痛みが襲い、身動きが取れず、布団の上にうずくまった。

ママ、どうしたの?と、10歳の娘が、心配そうに覗き込んでいる。

自覚症状としては、かなり「ヤバい」ものだった。夜中だけど、娘が助けを呼べるだろうか?電話で?実家の母に?いや、同じマンションの姉だろう、、、

肋骨が心臓に突き刺さるかのような痛みで、少しでも身動きしたら突っ張るような、刺すような痛み。こんな時に血液がドロドロだったらまずい。水分をとって血液の流れを少しでも良くしようと、娘にお茶を注いで持って来てくれるよう頼んだ。

お茶を少しずつ飲む。10分ほど経っただろうか。ゆっくりと筋肉が和らいでいくような、鋭い痛みが少しずつ溶けていくように感じた。そして、一連の痛みが治まってからは、何事もなく過ごすことができた。

たまたま、翌日が病院の定期検診の日だった。外来の先生に伝えたところ、血液検査の結果は問題がなく、様子見でいいだろうとの事だった。

造影MRIの結果、心臓に炎症あり

半年前の、心臓(心筋)が硬直したように痛かったことと、今回の心膜炎は関係があるのだろうか?

入院中の担当医の先生に伝えると、えっ、と驚いたような表情。その件は初耳だったようだ。

また、今回、発熱する前にアゴが痛かったことは関係があるのか?

聞いてみたところ、心筋などが痛む最初の症状としてみられる痛みで、「放散痛」と言うようだ。

そしてその後、造影MRIの検査に行った。

検査が終わって、部屋に戻ると間もなく、先生方が結果の報告に見えた。あまりに早いので驚いた。

心臓本体の筋肉にも少々、炎症の所見があるとの事。

今のところ、CRP(炎症反応)が横ばい(CRP19→10→11。普段は0.02以下)なので、退院は先延ばし

炎症を抑える薬(コルヒチン)を飲むかどうかは、まだ様子見との事だった。

発熱病棟4日目、PCR検査の結果が判明

38度以上の高熱が翌日も続いた。ナースコールで解熱剤を頼んだが、38.5度以上にならないと処方できないとのこと。
これが結構キツく(笑)
目をグリグリ押してみたり(目の奥が痛い)、眠れもしないし、ただひたすらに苦しみと向き合いながら時間が過ぎていく。

食欲もなく、これが一番つらい

発熱病棟なので、PCR検査結果が出るまでは、看護士さんへの感染を極力避けるため、食事もベッドまでは運んでもらえない。「お食事です」とドアの脇に、トレイに乗った食事が置かれる。食器は全て使い捨て容器。
食事が終わったら、そのままビニールに入れてドアの前に返却する。熱で食欲がないので、勿体無いけどほとんど口を付けられないまま(水分だけなんとか口にして)、返却したことも多かった。

そして、入院して4日目の午後、看護士さんがドアを開けると、「すみません、30分以内に部屋を空けられますか?」と告げた。
「PCR検査の結果が出たんですか?」と聞くと、「あ〜〜、、、ホントは先生からお伝えしなければいけないんですけど、、、」と言いつつ、答えてくれた。

結果は、、、「陰性」!!

すぐに夫に連絡。学校を休ませていた娘も、翌日からは登校できそう

そして間髪を入れず、部屋を引き揚げることとなった。30分以内に出ないといけないので、手早く荷物をまとめる。
と言っても、身一つで来たので、大した荷物もない。
結果を聞いてから30分後には、発熱病棟を出て、一般病棟の膠原病内科の個室に移っていた。