筋肉痛は、ふくらはぎ、一の腕、背中、腰、あごと全身におよびました。
少し歩いただけでも、ふくらはぎが張ってきて痛くてたまらず、また、息切れがして体力が持ちません。家の中でも座るか寝るかでした。
一の腕、背中、腰は、寝ていても痛みました。
こんな調子なので、小学一年生の娘の新学期が始まりましたが、家から5分のスクールバスの発着所まで送り迎えする事も出来ず、本人に言い聞かせて自力で行かせたり、夫や他のお母さんにお願いしなければなりませんでした。
あごの痛みは、食べる時に噛むと起こるのです。なので、固いものは噛めず、また、完食するのに時間がかかりました(もともと早食いだった私には辛かったです…苦笑)。あるいは十分に噛み砕けないまま飲み込んでしまいました。
そして、何と言っても辛かったのは、胃痛でした。食後、右のみぞおち辺りに鈍痛が起こると、それが何時間も…半日くらい続きました。
ひとたび胃痛が起こると、みぞおちを拳でグッと押さえながら、ベッドでうつ伏せになっていました。
食い意地が張っていて、食べる事が大好きだった私には、この胃痛というものが一番辛く、精神的にこたえた気がします。
そうして原因不明の様々な異変を抱えながら、すがる思いで再び、日系病院を受診し、運命の血液検査をすることになります。2017年9月5日のことでした。
こんな数値見たことない…
血液検査の結果を見ながら、先生の顔色が変わっていました。白血球の数値が28000超えの28400でした。普通の人は8000〜9000位とのこと。
「健康診断とかでは、これくらいの数値の人はいないんですか?」と聞いたら、「いないいない!」と、激しく手を横に振る先生。
原因が見当がつかないということで、すぐにローカルの血液内科のお医者さんに紹介状を書いてくれました。
予約を取って翌日、ローカルのTing先生を受診。肌つやの良いおじいちゃん先生でした。立派な机の向こう側で、昨日の日系病院からもらった血液検査の結果を見ながら、面接のように質問されます。
Ting先生:Do you have allegy?(アレルギーはある?)
「はい…カビアレルギーがあります」と言いたかったのですが、「カビ」が出て来ずに、辞書アプリで調べたら”mold”と出る。「あ、コレです。モールド。Yeah, I have “mold allegy”」
Ting先生:???
なんか、通じ合えなかったみたい…(汗)ここで英語できないレッテル貼りされ。先生もスマホでアプリいじりだしだな〜と思ったら、なんと「アレルギー」を日本語変換しようとされていた!!てか、おじいちゃんアプリ使えてないし…
なんとか必死で自分の諸症状、筋肉痛があって疲れやすい事などは伝えたのですが、
Ting先生:Your English is….Okay(英語まぁ、出来るんだね)
おいおい、そこじゃないよって言うか…。なんか、悔しい。(苦笑)
血液検査はしたものの、結果はメールするよと言われて、薬ももらえずに帰されました。
しかし、翌日もメールは来ないまま、筋肉痛や疲れやすさなどの諸症状は増していきました。それとともに増していく不安…
同じ棟に住む看護師の友達に「白血球28000ってあんまりない事なの?」とメールしたら、1分後にドンドンドン!!とドアがノックされ、顔面蒼白の彼女が駆けつけてくれました。
今までの状況を話し、ローカルの先生のメール待ちだと言ったら、すぐにこちらから連絡を取れと言ってくれたのです。