急性心膜炎:ウィルス性か、膠原病の合併症か?

3年ぶりの入院、お懐かしの膠原病内科の病棟。
発熱病棟にいた時は、全くと言っていいほど食欲がなかったのに、一般病棟に移ったとたん、ほぼ普通に食欲が回復。
1日目のディナーは鶏の照り焼き。美味しい、、、(涙)
あとで具合が悪くならないように、念のため少し残したものの、回復傾向を感じて嬉しかった。
食事が終わった頃、定期外来での担当医の先生が、部屋に入って来た。

私は、久し振りに「顔見知り」の顔を見て嬉しく、センセー!と思わず満面の笑みになったが、先生の表情は強張っているようにも見えた。
こっちに移ったら食欲も回復して来て、ほら、食事もとれたんですよ〜と、食べかけの食事を指さすと、先生の表情は少し和らいだ。

⑴今回の心膜炎は、おそらくウィルス性のもの(4年前になったパターンと同じ)
膠原病由来のものではないだろう
⑶造影MRI検査で、心内膜の様子までよく調べる

このような見解だった。

翌日から、担当医の先生が代わり、入院中の担当医として診ていただく事になった。

免疫抑制剤(アザニン)の一時服用中止

心臓の内膜の様子までよく診るため、造影MRIの検査に向けての準備が進む。

造影MRIと、喘息との相性が悪い(危険因子となる)ため、ステロイド30ミリを、検査当日の明け方、午前4時に飲むこととなった。一度起きると眠れなさそうなパターン(涙)

さらに、ステロイド30ミリをもう一度、検査2時間前にも飲む。

今回の心膜炎は、膠原病由来のものではなく、ウィルス性だとみられているが、

⑴普段の免疫抑制剤の服用と関係あるのか?

⑵普段のステロイドの服用を中止したことなどとも関係あるか?

こう言った点を先生方は注視していきたいとの事だった。

ウィルス性だった場合(コロナもそうだが)、免疫抑制剤の服用で感染しやすくなってしまうとされる。

もっとも、私が以前に外来の先生に聞いたときは、「免疫抑制剤の使用で感染しやすくなるという、ガッツリしたデータはまだ無い」との事だったが。

ひとまず、入院中は免疫抑制剤(アザニン)の服用は中止して、様子を見ることとなった。

半年前の心臓の痛み

実は半年前、ただ一度だけ、夜中に心臓が痛くなったことがある。

ちょうど寝ようとした時に、心臓に骨が突き刺さるような痛みが襲い、身動きが取れず、布団の上にうずくまった。

ママ、どうしたの?と、10歳の娘が、心配そうに覗き込んでいる。

自覚症状としては、かなり「ヤバい」ものだった。夜中だけど、娘が助けを呼べるだろうか?電話で?実家の母に?いや、同じマンションの姉だろう、、、

肋骨が心臓に突き刺さるかのような痛みで、少しでも身動きしたら突っ張るような、刺すような痛み。こんな時に血液がドロドロだったらまずい。水分をとって血液の流れを少しでも良くしようと、娘にお茶を注いで持って来てくれるよう頼んだ。

お茶を少しずつ飲む。10分ほど経っただろうか。ゆっくりと筋肉が和らいでいくような、鋭い痛みが少しずつ溶けていくように感じた。そして、一連の痛みが治まってからは、何事もなく過ごすことができた。

たまたま、翌日が病院の定期検診の日だった。外来の先生に伝えたところ、血液検査の結果は問題がなく、様子見でいいだろうとの事だった。

造影MRIの結果、心臓に炎症あり

半年前の、心臓(心筋)が硬直したように痛かったことと、今回の心膜炎は関係があるのだろうか?

入院中の担当医の先生に伝えると、えっ、と驚いたような表情。その件は初耳だったようだ。

また、今回、発熱する前にアゴが痛かったことは関係があるのか?

聞いてみたところ、心筋などが痛む最初の症状としてみられる痛みで、「放散痛」と言うようだ。

そしてその後、造影MRIの検査に行った。

検査が終わって、部屋に戻ると間もなく、先生方が結果の報告に見えた。あまりに早いので驚いた。

心臓本体の筋肉にも少々、炎症の所見があるとの事。

今のところ、CRP(炎症反応)が横ばい(CRP19→10→11。普段は0.02以下)なので、退院は先延ばし

炎症を抑える薬(コルヒチン)を飲むかどうかは、まだ様子見との事だった。